Campagnolo 工場探訪 その2
2014-07-27 08:07
工場の内部を、数人の社員の方に案内していただいた。
すべて写真NGにつき残念ではありますが、製品フォトで補足します。
まずは、スプロケット・ギア板の製造部門に。
近年、変速性能追求にはギア部分の特殊な形状加工が一般的になっていますが、
リアスプロケットの場合はスチール板から大型プレスで1枚分ごと打ち抜いたものを、
マシニングセンターで加工していました。
大量の切削屑はすべてリサイクルにされるとこことでした。
チタンの場合は、1枚づつ加工できる円盤状のものを材料として納入させて屑ロスを減らす工夫をしていました。
フロントギアの歯先形状や裏側の加工も、マシニングセンターで精密加工を。
驚いたことに、このマシニングセンターがなんと“日本製”だった。
奇しくもカンパと同じ創業80周年の地方にあるメーカーだったことに誇りを感じた。
奇しくもカンパと同じ創業80周年の地方にあるメーカーだったことに誇りを感じた。
工作機械の肝になる金型は全てカンパのエンジニアにより製作されているそうで、
工場内には30年前の金型も保管されており、再生産が可能なようであった。
金型の精度が優れているので当然に製品精度も良いのだと…
丁度、その説明の折にはBBカップの生産機の横だったが、多様なBB規格に対応すべくカップを揃え、
驚いた事に全て無垢棒から削り出しての製品だと。
次に、ホィール生産部門
ここでもリムの金型が大きなポイントということで、全て内製されており特に
カーボンリム(ボーラ系)の新型?用を見せてくれたのだが…やはり期待は裏切らないなと感心した次第です。
プロトタイプのテストは当然試験機で実施されているのですが、人間による実走も行われていて、
そのための試験ルームにロードバイクが数台ありました。
更にはチェーン部門。
チェーンを完全内製することもカンパの特徴だと思うが、生産をオートメーション化は当然なのだけど、
そのラインで人の手に寄るチェックを複数回実施しており相当な念の入れようだと思われた。
カンパのチェーンは、割高な印象があったがその理由は執拗なまでに拘った品質管理にあったのだな。
私がロードバイクに乗り始めた30年前…圧倒的なシェアを誇るNo1メーカーだったのがカンパニョーロ、
少年の憧れだったメーカーはその後、新機軸を繰り出す島国のメーカーに駆逐されてゆくことになる。
それでも、イタリアンな心意気を失うことなくプライドを持ってこれからもモノづくりを継続して欲しいと
個人的には願うばかりだ。
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