Campagnolo SHAMAL CARBON はどんな走り?

2020-11-21 14:58

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レーシングホイールとして長い歴史を持つSHAMALですが、今回大きな変更を受けて登場した。
大きな変更点はなんといってもリムがカーボンになったことだろう、そしてディスク用のみ。
また純粋なレーシングホイールからエンデュランス向けへのターゲット変更もポイントとなるだろう。

そんなSHAMALをテストとして導入することにしたのは、日頃使用しているフルクラムRACIG ZEROとの対比を
してみたかったのもあるが、BORA WTOとの違いもまた気になったからです。

★比較ホイールのスペック ※すべてディスク用

SHAMAL CARBON
1585g スタンダードベアリング
F24H リムハイト35㎜、R24H リムハイト40㎜ ※プレーンスポーク リム幅C21(28.1㎜)
定価174000円

フルクラム RACING ZERO ※レーゼロのレビューはこちらを
1590g USBベアリング
F21H リムハイト30㎜、R21H リムハイト30㎜ ※アルミスポーク リム幅19C(23.8㎜)
定価130000円 ※レビューのレッドカスタムホイールは178000円

BORA WTO45 ※WTO33のレビューはこちら
1520g USBベアリング
F24H リムハイト45㎜、R24H リムハイト45㎜ ※エアロスポーク リム幅C19(26.8㎜)
定価295000円


回りくどいのは嫌いなので結論から…
正統派ホイールブランドがこの価格帯で出してきたものとしてはかなり優秀!

セールスポイントを要約すると…
・BORA WTOからフィードバックされたと推測されるリム形状は抜群の空力の良さがある
・剛性バランスが優れており長時間のライドにも快適性が高い(突き上げ疲労が少ない)
・オンロード25~28Cサイズのタイヤが推奨であるが、30C辺りが充分使えそう

昨今のフレーム設計思想にマッチングのよいハイトとリム幅で28Cスタンダード使用ができます。
これにより操作フィールの安定性とエアボリュームによる快適性を両立しています。
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↑28C装着状況

私(オーナー)は毎定休日に100㎞ほどのライドを行っていますが、同様なルートであれば疲労感が明らかに違うこと、またシェィクダウン初日には200㎞オーバーのロングライドを敢行、結果ライドフィールの劣化は少なく走り切っています。
特筆すべきポイントは巡行能力の高さでした、ある程度速度を乗せてしまってからの失速感が少なくペース維持に空力のメリットを感じることができました。この辺りは日頃履くRACING ZEROとは対照的です、ダイレクト感やキレ感はレーゼロ。100㎞を越えてくる距離に対しては省エネライドに貢献してくれるSHAMALといったと
ころです。メーカー曰く、ファンライド向けというのは偽りではないと実感しています。
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↑SHAMALとWTO45、10㎜の違いでかなり視覚的にも変わりますね

そしてハイエンドのBORA WTOとの違いは…
BORAはハブ形状やスポークにも妥協なくエアロを追求しています、ベアリングもCULTではありませんがUSBを採用しベアリングだけでも約3万円ほどかかります。ラインナップを見ても33、45、60㎜と多彩で使い分けを考慮したあたりは流石にレーシングモデルといえるでしょう。
そんな中、一般ユースで最大公約数的にチョイスをするとしたら…F35㎜、R40㎜というのは痒いところに手が届くハイト設定だと実走テストから頷けるものがあります。
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Fハブ ↑SHAMAL  ↓BORA
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またリム幅をワンサイズ広いものにしていますが、デヴュー時のスペックからここまで広く?と感じたのですがグラベル用までをカバーすること、また重量的に大きなネックにはなっていないことからファンライド系~グラベルロードまでをメインにするホイールとして他社にない存在ではないでしょうか。
BORAの値付けを踏まえるとSHAMALがコスパに優れていることは明らかです。

カンパニョーロジャパン認定ショップの店主として自信をもってお薦めできるホイールといえます。
恐らく日本で一番、コルナゴとカンパニョーロ製品を乗り倒してる店主は私です、ご相談おまちしています(^^)



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