LA・PINAグランフォンド紀行 ④
2014-07-20 23:11
天空を見上げながら…

最初の難関、標高190mから900mまで一気に駆け上がる、距離は約9kmだ。
イメージしていたのは勾配が時折変化しながら森のなかを登っていくもの。
ところが…登り始めてほどなく斜度は10%をゆうに超えて、全く踏めなくなった。
参加者は、180cmはあろうかという大柄な人が多く、平地を凌げば相対的に登りは楽になるはずだった。
いつもは39×25Tでどこでも走ってるのに、この日は34×28Tで踏めなくなる事態に困惑した。
しかも、苦しいのは自分だけ?で、周りからどんどん抜かれるだけという有様。
なぜに?これほど踏めないのか…
その答えは簡単だ、大柄な選手の平地ペースにMAXパワーの無い自分がついてゆくために、
いつも以上に筋力を多用したから他ならない。
なので、心肺があがるところまで踏めない事態に陥った。
ハッキリしているのは、標高900mまで登るということ、ガーミンの標高をにらめっこするが、
一向に標高が上がらないほどペースは遅かった。速度は10㎞を割りシングルな数字がちらほら。
筋疲労から立ちこぎもままらなくなり、蛇行余儀なくされる。ひたすら34×28でにじり進む…とにかくキツイ。
登り始めから幾程の時間が経過したか…とにかく常に抜かれまくる。これでもか…というほどに。
登り始めから幾程の時間が経過したか…とにかく常に抜かれまくる。これでもか…というほどに。
しかし斜度は変わらない、立てない真っすぐ走れない…止まって休むか?それとも押すか?と幾度も脳裏をかすめる。
斜度があり手を離すと進まないので、ボトルが掴めない体験をした。未だかつてないこと…給水すらっまならないとは。
そんな時、後ろから声がかかった。
瀕死の状態で振り向いた先には、英雄インデュラインが!
スマイルで走っていた。なぜに?後ろから? 逆を言えばここまでインデュラインより前を走っていたことになる?
インデュラインは程なくして視界から消えていった。山頂付近でいったん下り勾配が入り少し息を吹き返したかに
思えたが、再び最後の登坂でピークに。山頂には休憩所がある、満身創痍で座り込んだ。
結果、ログでは9kmを1時間ほどかかり登っていた。あり得ない屈辱的なこともあった、見るからに小柄な女性数人に
置いていかれる経験をした。これは健常な状態でほぼ経験がない、心底打ち拉がれる想いだな。
補給所で朦朧としながら給水と補給を、しかし苦しくて食べれない。バナナをいくつかポケットに入れ走りだす。
下りだして驚きの光景が…標高900mから下界が一気に広がっていた。
登りのストレスを一気に解放する、空力に優れたドグマF8の真価をもっとも感じたシーンだ。
いつもなら踏まないと失速してしまうようなシーンですら、速度をキープできる。
割と車線が広めだったことも幸いし、前走者を簡単にオーバーテイクできた。意のままにマシンが動いてくれることは
安心して下りを走ることに繋がった。それでも10%を超えるような激下りのシーンでは、MAVICのエグザリットですら
どこまでブレーキを握っていいか思案する場面もあり、その時には冬に経験したMTBライドの経験が活きることとなる。
サドルよりさらに後方へ重心をずらしブレーキングを補助するアクションを何度も多用し、なんとか危機感なく下りきった。
下りきってからも大きな河川に沿って下り基調の道が続く。
ここでもローテをしながら40~45㎞くらいで進む、いくつかの集団を呑みこみながら。
程なくして予期せぬことが…
なんと太ももの内側の筋肉が左右同時に攣った、これは激痛に近いもので声を出してしまうほど。
全く踏めなくなり瞬時に集団から遅れてゆく、最後尾にいたリーダー核の紳士が心配そうに見つめていた。
つづく
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