広島県ロードレース まさかの…
2013-05-26 22:18
長くレースに関わってきたけど、クローズドなレース会場に警察がくるとは。
広島県のロードチャンピオンを決めるガチンコレースに参加。
※広島空港森林公園周回コース12.3㎞を7周するハードレース
Waveからは、私・赤マドン・クローバー・マーシーの4名がエントリー
岡山県ロードで中国ロードの選考に漏れたクローバー・マーシーさんには、選手選考になるレースです。
しかしマーシーさんは先週のMTBレースでの故障からDNS。
岡山から他には、県チャンピオンの青Mさん、N西さん、K谷さんがエントリー。
広島は今年の国体選考も兼ねるということで、現役学連バリバリの3名や実業団トップクラスの走力を
持つ2名など層は厚い。また出走リストによると松山より高校生が成年の部へエントリーしてきていること、
広島・岡山の高校総体が同時出走なことで、集団走行のリスクが高くなっていることが不安材料か。
定刻8時に、リラックスしたなかスタート。
1周目いきなり下り基調の前半からアタックが連発し、ペースは速い。登り返しで松山の高校生が
血の気が多い走りで口頭注意で安全を促す。集団で走るなかで高校生は経験が少なくてふら付いたり
斜行したりするケースが多い。成年だけならいたって安全に走れるのにねぇ。
後半の三段坂に差しかかる頃、COMバイクからスタート早々に大落車があり救急車が入るので、
スタート地点で止まり、救急車が退避したら即再スタートの指示がでた。ペースが落ちた1周目から
登坂路での脚は重い、今日は思いやられることを覚悟した。
スタート地点で、リスタートを整列して待っていたらさらに案内が、ドクターヘリが来るのでリスタートまで
時間が空きそうだと、10分くらいかヘリは到着したが、一向に飛び立たない。
どうやら、意識が無く動かせないのではという憶測が…そうこうするうちに警察がパトカー数台で登場。
落車に関係した選手などが呼び出される。現場検証と事情聴取を行うとのことで、さらに中断は長引く。
このまま最悪の事態になった場合、運営の落ち度とか過失を責めるのでは?というような話が…
スタート地点から、ほとんどの選手は離れ一向に進む気配のない状況を複雑な雰囲気で見ている。
この状況で、流石にリスタートは精神的にキツイから中止が妥当ではないのかなと思いながら
時間が経過してゆく。すっかりリラックスしているもの、ローラーにのるもの人それぞれに状況に
対応している。私は知り合い各所でまったりした雰囲気を過ごすが、このかつてない状況でどうしても
走るべきかどうかも一方で思案した。心理的に不安な状況で連鎖的な落車も想定しなければならない。
広島登録選手で勝負をかけていた選手は大変だったに違いない、一度切れた集中力を再度リセットするのは
容易ではないからだ。国体を視野に帰省した学連の選手、選手を中断していた状況から再び復活してきたトップクラスの選手。そして、インターハイをかけた高校生もまたしかりだったろう。
そんな彼らをリスペクトしつつ熱い戦いに正面から挑む僕らのような県外の選手。そのガチンコ度合いが堪らないのだけど、今日は流石に帰ろうかと躊躇った。
10時半くらいになり、3周でリスタートすることが発表になる。殆どの選手はリスタートする模様。
スタート直後の下りでのリスク回避で登りまでパレード走行となる。
いつもは全開区間をペースカーで先導され進む。つまりぎみで走り難い…いよいよ登りにさしかかり
白旗リスタート。
どっかんアタックが連発で一気にペースが上がる、一列棒状で三段坂を進む集団。
脚はいきなり悲鳴を上げる…ハイペースで1周目終了し2周目へ。下り基調の前半がいつになく走り難い。
集団の前にでれないので、速度変化がいつになく大きいのもダメージを増やしている。
2回目の三段坂もなんとかクリアして3周目、前半で数名前が中切れを起こす。ここで離れると復帰がやばい…目の前の元チームメイトK野が飛び出し前を追いかける。それに飛び乗り行こうとするが、僅か2メートルほどの空間が詰め切れず、全開で下りを踏む羽目に…。フェンストンネル付近でなんとか合流するが、その先のプチ登りで千切れそうになる。後ろから追いついてきた青Mさんが元気よく先頭を走っている…(驚愕)
そして、最後の三段坂突入。もう結果は解っていた。
軽量級の自分が下りパートで力を使ってしまったら、登りで辛抱できないことを…。流石に勝負のかかった
最終周なので、ペースがあがり集団は分断してゆく。わずか数メートル先の数名に届きそうで届かない。
三段坂の最後を力尽きながら3名でクリア、完全グルペット化した3名でローテ、力なくゴールを迎える。
現状のパフォーマンスは認識できていた、結果は相応のものだとも思う。
ロードレースは残酷だ、自分がいかに頑張ろうとも相対的にパフォーマンスが低ければ、常に苦しい
走りを強いられるし、何も出来ないのだから。
出る以上、対等に展開できるようになりたいし、そうでなければ楽しくもない。
ロードバイクは速く走れてなんぼやな…と、またまた思った1日。
次はもっと速く…と欲深いおっさんの戦いは続く。 のか…?
今回思ったこと
警察がなぜ競技にここまで関与したのか…競技という一般のルールとは乖離した世界で交通事故のような
範疇で物事を捉えようとしているように私には見えた。
競技に参加する以上、バイクでなくとも何がしらのリスクはあるし、それを承知で走っている。
実行している広島県自転車競技連盟の運営もまた日本トップクラスの団体だと思うし、コースは全日本は
もとよりアジア大会の為につくられた国際コースなんよね。
とはいえ、このコースを未体験で走るとしたらそれは無謀、成年で一定の走行レベルであるなら怖い思いは
殆どすることがない。高校生がまだロードバイクに慣れていなければ、相応のスキルを身につけることは、
レースに参加する以上、当たり前に求められるのではないだろうか。
そして、何かの時に身を守るはずのヘルメットをキチンと装着することも。
今回、意識不明の学生は意識を無事に取り戻したそうだ。
再びバイクに乗るならより高いスキルを身に付け頑張ることを願いたい。
◆笑顔であなたのサイクルライフをサポートします◆
サイクルショップ ウェーブ
●住所 〒719-1131 岡山県総社市中央4-1-103
●電話番号 0866-92-2100
●営業時間 9時30分〜20時(祝~19時) ※日は13時〜19時
●定休日 水曜日
http://www.cs-wave.com/
お問い合わせ
スポーツ自転車に関するスクール・イベント・メンテナンス・パーツなどなどお気軽にお問い合わせください。
086-897-0879
営業時間:13:00 〜 19:00(定休日:木曜日)
関連の記事
How To Get In Touch
Contact
〒701-1211
岡山県岡山市北区一宮34-1
Tel : 086-897-0879
Fax : 086-897-6124
Email : info@pioniere.link