中国ロード レースレポ
2012-06-12 08:44
横綱相撲を垣間見る
2年連続島根県奥出雲での開催、ダム周辺の周回路で1kmほどの登りと細かなアップダウン。
※約12km×8周、98kmのレース
昨年の展開は…
3周目から有力選手がペースを上げてその後9名のエスケープが決まり、その後はどんどん人数が減り
結局バラバラでゴール、完走10名弱のサバイバルレースになった。
6周目に先頭から千切れて7位と入賞を逃す。
今年は、なんとしても入賞、そして表彰台を目標に。
優勝候補は、デフェンディングチャンプの白石、広島の伊藤ショーゴ、島根の山根に変わりない。
広島の元気な若手も侮れないだろう。
で、岡山のメンバーは
WAVEからは赤マドン・鷹と昨年同様3名、チーム岡山は、山の神D241・青M・カイル・みむtさん
県ロード入賞のノザキ・イリキくんも期待大、他一般からトライアスリートのTさんなど。
【いきなり結論】
岡山のレベルは上がっていることに違いないが、まだまだ広島・山口が中心になるとの
想定から綿密な戦略や役割を決めずに、俗人的にレースに臨んでしまった。
有る意味主体的でなく他力本願であることが、今回の反省点。
逆にいえば、レースペースは岡山が作れたことも確かなので、充分な基礎力が向上したともいえる。
勝負の決めてを持たぬまま、勝負に勝てないことは明らかだった。
レースは、
パレードの1周目のLAP23分を除き、2周目19分台が最速で以降段々とペースが落ちた。
ポイントは、2周目かな?本命の広島ショーゴの落車だろう。その後もなぜか落車が目立ち
いつもになく泥試合的な展開になる。
時折、遅いペースに白石がいらついてプチアタックなどがあるが、続かない。
結果岡山が集団をペーシングする形となる。
淡々とレースは進み残り2周で動きがあった、ポイントの登りで広島の丸本がプチ逃げで先行し、
そこに白石がペースを上げ出す、たまらず集団は1列棒状に…白石に張り付き急斜度のピーク
付近で振り返ると2人に…白石に2人で行こうと声をかける。
ところが、「ちゃんと牽いてくれるんでしょうねぇ~?」
おいおい?どこまで疑うん?的な返事
緩斜面で丸本に追いつき、そのままピークまでペースを落とさず牽いて下りへ。
振り向くと数名いたが、結果ローテは回らず振り出し。
このまま最後までは行きたくないと思うも、完全な牽制モード。
ダム脇で山根がアシストに声をかけてプチ先行を促す、もちろん静観。
そのままホームに戻り、ラスト1周。
そこでしら~と、D241さんが抜け出し前を追う。これまた静観、前で押さえながらD241さんに託す。
しかし、白石が登りに入る前に単独で追い始めそのまま登りへ侵入。
入りざまドッカンアタックが炸裂~
真後ろで構えていたが、あまりの強烈さに付ちぎれ…
必死を追う横から、広島の京楽くんや酒居さんが追う、更に山根も…その後ろにぎりぎり張り付き
急斜面を終える頃、逃げていたD241さんに追いつく。
先頭は緩斜面で少しペースが落ちてる?
間髪いれず力を振り絞り先頭に追いつく、そのまま下りへ。
6名ほど?このままペースが上げて決めたかったが、またまたローテが回らない。
結果、後ろに追いつかれジ・エンド。
ダム脇をダラダラ…スプリント勝負の様相になる。
その時、するすると広島・丸本が先行した、見送り…しれ~と差が開く。
残り2kmを切り誰も追わない…
そして1km
宣言通り青Mさんがペースを上げる。
すかさず後ろに着くが、2回にわたる登りでの攻防に脚は残っていない。
ロングスプリントになればどうにもならんことは確かだった。
そして、残り500mで…
白石が渾身のアタック! ※500W 1分だったそうです
誰もが身動きできないくらいキレがあった。
それを山根・酒居が追い、そしてもう一人、その横には赤マドンさん。
もう一人にロックオンすらできず、悶絶状態で残り300m。
じりじりと離される、完璧に終わった脚…
残り200mゴールが遠い
前をかわすどころか抜かれる恐怖と闘いながら、瀕死の数10秒…
真っすぐ走れない… ああぁ ゴール。
悔しいがこんなもんだろう。
P1やE1レーサーがゴロゴロ参加するなかで、登りでの展開には基本対応したことは、
昨年より進化できたか…欲を言えばキリがない。
チームを見れば、
D241さんがいつもの能力を発揮できて抜け出した集団に共にいたこと、
また仕掛けて飛び出し自ら展開したこと。
そして赤マドンさん、このところの好調さを証明し、おお崩れすることなく集団で走り切った。
もちろん自ら展開は出来ないが、自己の能力を適切にマネージメントできたことはすばらしい。
結果、私の数秒あとでゴールしてるのだから。
また、集団コントロールにみむtさん・カイルさん・そして青Mさんの働きもなくてはならない動きだった。
残念なのは、好調だったイリキくんの落車。
最後のスプリントなら彼が一番勝負できただろうから…。
そしてリベンジを狙った鷹さんも落車の影響を受けてDNF…残念。
個人の表彰台は遠かったが、団体で2位・3位と躍進できたのは、地力がついた証だろう。
チャンピオン白石くんが、レース後の温泉で
「岡山はいつも練習してる仲間ですか? でないとあんな走りは急にはできない」
と、全体の息のあった走りを評価してくれた。
自ら、通勤ライドで月間1000kmほどですよと、言っていたがそのパフォーマンスを
見極めきちっと勝つところは素晴らしい。
泥臭く、そして勝利への執念は彼が一番秀でていたことも確かだろう。
やっぱり勝者はかっこええね。
来年、岡山チームはもっと満足できる結果になるよう…また頑張るのみですね。
応援してくれたみなさん、ありがとうございました。



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