UCIグランフォンド 世界選手権 イタリア ヴァレーゼ大会②

2018-09-13 23:43

レース


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試走の時に写真とっていたら、一緒にと声をかけられた


レースレポートは先に書いたので、時間軸では遡ることになるが憧れのイタリア・スイス紀行でお伝えしておきたいことを綴ろう。

同行した大阪・VCベローチェの苗村監督がレポートを書いてくれてますから別軸というか別視点で書きます。    ↓ ↓ ↓


昨年のフランス大会で飛行機にバイクの申請をしておらず、帰路で載せれないかもしれないという難儀な思いをしたので、今回は早々に予約しリスクヘッジ。大会の流れも理解し存分に戦うのみだったはずが…ありがちな小さなトラブルが幾重にも重なると大変なこととなる。
言葉はやはり最大の難所、単なる買い物とか食事ならどうとでもなるがトラブルだと途端に障壁は上がるということ。

小さな綻びは、今思えば出発3日前にバイクの整備している時から始まっていた。
昨年からレースバイクはコルナゴのCONSEPTなのだが、チェーンを変え掃除している最中にフレームに些細だけど心配な箇所を発見する。万が一イタリアでトラブルと元も子もないので、慌ててC60を準備することになった。もちろんMYバイクなので大きな心配はないが、バイク特性が現在のパフォーマンスではCONCEPTと思っているところで望まない変更となる。
以前、関空に向かう新幹線でパスポートを忘れてることに気づき取りに帰るという失態経験があるので、きっちり荷物も用意してたにも関わらず、小分けした一袋を忘れる(アンダー・ベスト・ソックス・グローブ・常備薬)これを娘からのラインで知り焦る。着るもの忘れてるよ…と、えっ代表ジャージだったらアホやな…なんて。しかしなんとかイタリアで調達できそうなものだった、しかしこれが気候変動で体調管理に大きな影響を持つこととなる。
昨年、フランスでバイクがロストした方がいたが非常に稀だと思ったけど、今回実はロストバケージは珍しことでもなんでもないことを知った。
翌日空港から荷物がみつかったとの連絡を受けた本来宅配してくれるはずが、いつくるか解らないものを待つより空港へ取りに行くことを選択したが、その際に見た保管場所でのロストバケージの凄まじい量を!なにせロストした際に手続きに1時間以上窓口に並ぶほど、ロストした人がいたのだ。
【結論】海外旅行保険は荷物遅延や欠航なども含んだものにしましょう!
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大きなタッチパネルの画面、機能も遊べるもの多い
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機内食は並み


フランス行きはルフトハンザを利用、ドイツらしく?堅い雰囲気が印象に残り今回はフィンエアーを選択した。往路の飛行機も最新?からか、エコノミーでもゆとりがあり過去経験から最も高印象。一番の気づきはヘッドフォン、耳を覆うほどのヘッドフォンが用意されこれにより雑音がシャットアウトされ非常に疲れにくいことに気づく。耳の穴だけに入れて遮音するのとは全く別な快適性だった。
機内のWiFiや食事のアップグレードやオプションも事前にネットで予約できて楽ちん!
確かにロストバケージしたわけだが、その荷物のプロセスもネットで確認できたりした。問題はどちらかというとマルペンサの現地窓口対応のほうになる。それはフィンエアーの窓口でなく総合対応の窓口だった。
その後、台風予測の中いち早く欠航の判断、そしてホテルの手配や翌日の度重なる変更などの対応もまともだった。欠航の際はEメールとショートメールに連絡してくるのも良心的ではないだろうか。
また帰路の大阪から福岡への変更では、大阪までの鉄道費の負担もあった。ロストについては追加で支払っていた荷物代金の返還という対応も、これらからフィンエアーのリピート検討の確率は高くなった。
思いがけず1泊したヘルシンキの空港周辺の雰囲気や空港内部の造りも個人的には好感が持てた。


イタリアは過去3回訪問経験がある、時の流れかたや食事の美味さ、そしてバイクへの寛容さが素晴らしいと思っていたが、今回は知らない部分を体験した。
レンタカーを借りて行動したが、自由度の大きさはツアーなどとは比べ物にならない。ということはより一般的なイタリアにそぐわないとはみ出しモノになる。
難儀をしたのは、電車の乗り継ぎとか駐車場の出し入れやガソリンスタンドなど、イタリアの当たり前を知らないとひとつひとつに驚き理解するのに考え時間がかかる、思うように事が進まないのだ。電車に乗るのに切符がまともに変えずに50分なんてものもあった。
一番驚いたのは、クルマのドライブスキルの圧倒的な日本との違いだった。
高速道路の制限速度も130や120あたりは当たり前で、一般道でも日本のそれとは全く次元が違って流れが速い、まして信号が少なくロータリーなので、そこをスムーズにルールに基づきテキパキ走れないとあっという間に走るシケイン的に邪魔ものだ。
逆に慣れさえすればストレス少なく走れるが、左ハンドル右通行にやはり慣れが追いつかず最後まで流れに乗れないままとなった。
※帰国後、日本が異様に鈍く今まで以上にイラつく毎日を過ごしている。

ヴァレーゼは小さな街で、地球の歩き方に紹介もされないような街だけどそれなりな雰囲気をもっていました。宿泊したホテルが繁華街から外れたところで地味な街だと思っていたら、帰る頃になり賑やかなところを発見しレース後に散策しようとしたら日曜でほとんど休みだったという事実にショック。
イタリアはほんとうに日本と違う、朝ものんびりしているし(バールは開いている)夜も早く静かになる、それは食事に時間をかけているのだと思われる。もちろん日曜は休みだ。
もっと街を勉強してゆけばよかったと思うのは後の祭り、選手だとどうしてもレース第一になり観光はおろそかになってしまう、悲しい性ともいう。
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ミラノ北部の街、ヴァレーゼからクルマでかなり広範囲にドライブなど考えたが知らない道に違う慣習などを踏まえると、100kmほどの走行でも2倍3倍に感じるほどの疲労感があった。
アルプスの峠など行ってみたいと夢描いたがそれはまだ先への宿題になった。北イタリアは湖水地方と呼ばれ避暑地にあたる、湖畔の雰囲気と湖をまたぐ山を抜ける峠道が全く異質なルートであり、これがまさに今回のレースコースの性格を決め難易度を高めていた。ルートラボからは読み取れないものが現地で初めて明らかになった。
距離にして数十キロしか違わないスイスに入ればまた事情は一変した、ゆとりある道路の造りや路面状況もまた別物(イタリアは貧乏なので道路の補修ができない?的な…)、同じ陸続きでありながら国が変わるとこうまで違うのか、と島国に日本人には理解しがたいことかもしれない。

当初、予定なかったミラノのドゥオーモ周辺にいったが…ここは本当に観光地であってごちゃごちゃした雰囲気は好きではない、また呑気にスマフォを触っていたら黒人に鴨にされつまらぬものを押し売りされる体験も…日本人はほんとうにヌルイと思われ実際ひっかかったのも事実。
そうとはいえ、ミラノの建築物は実際に見ておくことはやはり価値があると思うし良かったと思っている。話はそれるが中学の同級生でミラノに在住しているビジネスマンがいる。SNSでの付き合いだけど、イタリアの話題をしていたらコメントくれて聞いてみたらミラノで驚いた。ロストバケージでは心配してくれアドバイスもくれたり本当に助かった。もう40年近くあってないが顔くらいみたかったなぁ~
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ドゥオーモの存在感は圧倒的だ
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自撮のオネェさんに笑えた
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小奇麗だった国鉄

ミラノへ行った際に、折角なのでミラノ郊外にあるデ・ローザの工房を訪ねた。


つづく










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