神は細部に宿る「チタンボルト」

2017-11-24 11:56

チューニング・メンテナンス

タイトルにある通り今回の記事はβtitanium(ベータチタニウム)のチタンボルトについて。
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ロードバイクにはさまざまな部分でボルトが用いられていますが、そのうちの多くがスチール製のボルトです。
スチール製のボルトにメッキを施してさびないようにしているとはいえ、過酷な環境下での使用はさびてしまう場合があります。
ロードで使われているボルトも使用するうちに腐食が起こり、写真のようなサビが出てきてしまうこともあります。
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ローラーをよくする人は汗でトップキャップボルトが錆びてしまうという経験があるのではないでしょうか。
今回はボルトのサビへの対策について考えてみたいと思います。

①ボルトをチタンにする。
素材を変えてしまう、という方法。チタンは腐食に優れているのでチタンボルトを導入するのは解決策となりえます。

②ボルトにビニールテープを貼る
覆い隠すという方法。ローラートレーニングの際にトップキャップにビニールテープを貼っている方もいるのではないでしょうか。
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③サビをデザインにしてしまう
こちらのバイクをご覧ください。さびたクロモリバイク、ではなくさびデザインのペイントが施してあります。
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このようにサビをデザインと捉えるという方法。
ただこれはボルトのさびを"美"として捉える感受性も要求されるため、やや中級者向けと言えるでしょう。

④さびるという現象自体を忘れる
生まれた時は誰だって無知で純白な赤ちゃんでした。それが成長するにつれて知識が増え、いつの間にか金属はさびるものだと知りました。
その後、大人になるにつれて知らなくても良い真実にも直面し、疲弊することだってありました。
社会の荒波に揉まれることで純白だったころの無邪気な心が失われてはいませんか。
さあ、サビなんて知らなかったあの頃に戻りましょう。
さびついたのはボルトではなく、あなたの心だったのかもしれません。


総括
こうして挙げてみると思ったよりトップボルトのサビへの対策法がないことがわかります。
もはやトップキャップボルトはさびる宿命を背負っているようにも思えてしまいます。
以上を勘案すると、チタンボルトは現在考えられるサビ対策の中でもっともスマートな解決策と言えるのではないでしょうか。



と、ここまでサビ対策という文脈でチタンボルトについて記述してきましたが、私はいちユーザーとしてチタンボルトの最大の魅力はさびないこと、ではないと考えています。では最大の魅力はなんなのかと言いますと....

それは「チタンボルトであること」なのかな、と。
画面ごしに読者の困惑した顔が見えますね。説明しましょう。

正直、チタンボルトそのものはロードバイクの走行性能に大きく影響を与えるパーツではありません。
ただ、それでもボルト一本までこだわるというその行為、指向にこそ価値があるのだと思います。
またはそのようなこだわりから感じられる"日々使うものへの愛情"がチタンボルトの魅力なのではないでしょうか。

神は細部に宿る。ボルト一本までこだわった、洗練されたサイクリストを目指してはいかがですか?

神は細部に宿る「チタンボルト」_d0338933_02095779.jpg
βtitanium M6 トップキャップ用ボルト
¥2,360(税込)
提供元:BICYCLE STUDIO MOVEMENT


神は細部に宿る「チタンボルト」_d0338933_02082090.jpg
βtitanium M5 ブレーキカートリッジ用ボルト(2本セット)
¥3,672(税込)
提供元:BICYCLE STUDIO MOVEMENT

文章・写真 サポートスタッフ萬谷

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