全日本学生選手権 個人ロードレース②

2016-06-14 23:28

レース


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オトコ達の闘い

9km×20周+丘登り1kmの181km

なかなかのレース、長い登りは無いが繰り返される地味なアップダウンは脚にくるコースだ。また脚がなければ前へ出る機会も少なくなるレイアウトに、エースMANTAが孤軍奮闘する岡山大チームの作戦は限られていた。
いつものパフォーマンスが発揮できれば、完走レベルは問題無いからより良い結果を出すためにいくつかのポイントを実走してから確認し共有した。
天候も心配した雨は持ちそうで、実際薄曇りでこの時期としては絶好のコンディションだったと思う。
補給要員として、昨日女子レースで3位の樫木さんが手伝ってくれることになった。
これは勝利の女神となるか…!?
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気になるのは、180名にも及ぶ参加選手がひしめく序盤だ。兎に角落車だけは絶対にしてはならない。とはいえ、実績のない選手はいつの時代もスタート位置が後ろと相場が決まっている。
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ある程度落ちつく中盤までメイン集団で無事にと祈りながらスタートを見送る。
スタートラインには、岡山出身で朝日大でガンバルNくんの姿もあった。昨年は1年生ながらこの大会を完走している。
1周目、明らかに速い…12分台のLAPだ。ダムの上ストレート…長くのびる集団後方に姿を確認する。
2周目、ストレート手前にあるトンネルで落車が発生!乾いた音がこだまする…不安を隠せないが、出てくる集団を見つめる…いた!なんとか無事にクリア。
3周目、集団後方でかなり苦しそうだ…このままではヤバイ、しかしペースは依然として13分台半ばのペースで推移する。
その後、繰り返される厳しい状態の走り…この状態はきっと調子が良くないだろうと思われた。この位置で走らないといけないほど弱くはないからだ。
そして、無情にもメイン集団から遅れる。
周回ごとに前とのタイム差は開く、5~6名のパックだが構成するメンバーに覇気は感じられなかった。
無情にも半分まで至らないところで、赤旗が振られレースを降ろされる…DNFだ。
これがロードレース、勝者の決めることがレースの目的で完走することを目的に行われていないのがレースの本質なのだ。

メイン集団で終盤まで息をひそめて走っていたNくんは、補給地点で落下物を踏んでしまい痛恨の落車でDNF。こちらも余裕が見えただけに残念すぎる結果となる。やはりリスクを減らせるポジションでの走りは必須だ。
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レースの方、目まぐるしくトップ集団は動きがある。
20名近い選手が先行し、メインは100名近くいただろうか。逃げ集団がメインとの間を開きつつあるなかで、逃げ集団から次々とエスケープが発生しては捕まる繰り返しだ。
メイン集団から痺れを切らし、数名の選手が前を追いかけ飛び出してゆく。
毎周回、明らかに逃げ集団よりも速い速度で追いかける数名がいた。物凄い気迫が伝わってくる。本来なら逃げ集団に乗らなければならないタイミングの逃したら、こうした追走に全力を使うことが求められる。しかも協調メンバーがいなければ成り立たない。展開をみながら情が移るような感情が湧いてくる、もうあと僅かで追いつきそうだ。
そうすれば勝負の振り出しが戻ることとなるが…

ところが、レースも終盤になり逃げ集団から更に4名が抜けだした!
逃げ切りたい4名は全力で協調して走る。追走グループも相応に追うがどうもまとまらない、とうか疲労でかなり苦しいことは確かだろう。
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いよいよ残り2周付近で、優勝候補の選手が飛び出してゆく!

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残された3名の走りを見た時、勝負は決したことが一目でわかった。圧倒的な強さを発揮しファイナルラップへ突入、ゴールは丘の上で待機していたが力強くゴールしてきた。
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ロードレース、勝負はやはりエスケープで逃げ切り優勝だな、カッコ良さが違う!
後続の選手がつぎつぎと登ってくる、皆それぞれに最後の力を振り切り登る。この若者たちが次世代の日本を背負い走ってくれるだろうと、期待に胸を膨らませて会場を去った。

帰路、エースMANTAとレースを振り返りながら次への取り組みを誓いあう。
次はインカレ、これもまた本命レース。
この悔しさを忘れずモチベーションに変えることのできる奴のみが強くなる!がんばろう!
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