わたしにとっての夢創りとは…

2014-05-11 00:01

塾長の独り言



ラヂオを聞いて下さった方、ありがとうございました。
テーマ(番組タイトル)からは…期待ハズレだったかな~(笑)

私自身も物足りなさを感じているので、いい機会ですから考えをここに記してみます。
人生48年、紆余曲折を経て今に至るわけですが、まさかこのような今を想像できていた
わけではありません。

約30年前、学生時代にロードレースに打ち込み卒業後、超マイナーな実業団ロード選手として走ると
いう決意とともに大阪へ。世界を夢見たのにあまりに程遠いレベルを認識した…。
わずか3年で挫折…引退して帰岡。
以降、2度とレースはしないだろうと…思った。
しかし、世界で戦う大先輩達に触れる機会に恵まれ、その偉大な先輩達のスピリッツは忘れないでおこうと決めた。


いくつかの職業で自分探しのグランフォンドで彷徨い気付いたこと、
自分にとってやる気がでたり楽しいと思うのは、
目標に向かって、いかにしてそれを達成するかを思考し、実現してゆく行動をすること。
こうしたプロセスを共に協働できる仲間は非常に少ない、誰しも楽が良いし割り切って働きたい人もいる。
この考えが何処から来ているかというと、
実はレース活動をしていた時に、まさに類似するプロセスを経て結果を導き出していたことに起因する…
と、気づくまでに相当の期間を費やした。

なので、カーディーラー営業職や大手出版社で求人情報誌・サイトの営業職を通算20年近くしたのも、
いわゆるノルマ(目標)をいかに達成するか、そしてその見返り(インセンティブ・給料)をどうやって貰うのか、
ライバルに打ち勝つには…を苦楽しく過ごしてきた。

そんな中、約10年前…
気まぐれにロードバイクに乗る機会が巡ってくる。それは、超多忙な事業部でのストレスに苛まされ
どうにもならなくなり、気分転換にロードバイクを引っ張り出し走りだしたのだ。
気持ちは選手時代、身体は30代後半、それはもう全くイメージと実際が違いすぎましたよ(笑)
苦しいのなんの…しかし、日頃のストレス解消には丁度良く、週末ごとに200~300㎞を乗りこみ疲れ果てる
ことが唯一のストレスを解消する手段となった。
さらに丁度そのころ、地元岡山で国体が開かれることになる。そのリハーサル大会を見に行ったことが、
大きく心を動かした。目の前を走るプロトンのスピード、登坂路での息づかいとレースの躍動感が再度
心の中に眠る気持ちを揺り起こしたのだ。
その後のレース活動の詳細は割愛するが、サラリーマンでありながらレースに没頭する
おっさんレーサーの出来上がりでしたね(笑)

この頃、WAVE BIKESの前身であるサイクルショップウェーブと出会い、練習会へ足しげく通っていた。
きっかけは些細な出会いあったのだが、ほんとうに人の縁とは不思議なもので練習でお世話になった
通称:長官がいなければこれほどWAVEとの関係が深くは成らなかっただろう…。
程なくして、広島へ単身赴任となりWAVEとは疎遠になる。

人生の大きな転機は、2008年のリーマンショックだった。
人材ビジネスというのは、世の中の景気に一番大きく影響を受ける。この時期に若い世代の新陳代謝を望む
会社の方針から他事業部への異動の話が決まる。長く人材事業部に携わり、企業の人材採用と育成に間接的
だが関わることで、幾度も成長感を共感できる喜びと楽しさを感じていた。
多くの先輩達は独立していく社風の会社だったので、いずれは地元で先輩と…甘い考えが自分を苦しめることに。

退職を決意、有給休暇でUターン転職活動中、久々にWAVEへ挨拶によった。
当然、一般企業への転職を考えるのだけど…収入の可能性があることへの動きとして社長(代表)に提案した。
土・日のロード練習会をきちんとやりませんか? インストラクターしますと。
※増加したお客さんをまとめる練習会などが実施できていない噂を聞いていたからだ。

社長の返事は、今一つだった。
当時、現店舗へ移転・拡大したばかり…スタッフ不足で店舗要員を猫の手でも借りたい状況だった。
答えは、お店で働かないか?と…この時、店で働く気などさらさらなかった。※代表すみません

その後、人材ビジネスの経験を買われ、就職難の高校生をフォローするキャリアカウンセラーの仕事につく。
県の臨時職員として…その報告を社長にしたら、とても残念がったのを記憶している。
困ってるなら僅かな手伝いでも役にたてば、と週末だけバイトに入ることに承諾した。
今まで世話になったことへの気持ちと、こうしたことがきっとまた何かに繋がると…。2010年4月

バイトに入りまもなく、大きなポイントを迎える。
あるお客様からの言葉。
「ロード練習を見てもらえませんか?もっと、強く・速くなりたいんです…」
多くの挫折が重なり、自らの存在意義を考える時に、自分を求めてくれることに素直に嬉しかった、
自分の経験が活かせるなら手伝いたいと。
こうして現在のカテゴリー別練習会の礎となる活動がスタートした。
最初の練習会では15名くらい集まったかな、
走りだしてビックリ!マナーもへちまも無くただただ千切りあいっこで走っていた。
だが毎週土日のお店が始まる前の時間に繰り返し継続してゆき、次第に成果がでてきた。
走力やスキルが明らかに向上し、クラブのメンバーも自信を持ち走るようになったのだ。

一方臨時職員をしながら、自分としては企業内人事担当の業務ができる転職先を探した。
リーマンのキズは深く簡単に希望の会社はなかった。
正式に就職するまでの短期だと考えたWAVEでのバイトはいつしか長くなってゆく。
県の臨時から職業安定所でのカウンセラー業務に替わり、就職希望の方への支援業務をしていてあることに気づく。
就職や転職が上手くいかない人の共通点は…問題を他責にし、自らを省みない、また主体的でもないこと。
ロード練習を頑張る人達の共通点は、主体的に物事を考え、どうしたらできるのだろうか?と前向きに捉え、
難しいことにもチャレンジする…。やることは類似している、本人のなりたい未来をヒアリングして、
そのためのどうしたらいいかを考えて、具体的な日々の行動に落とし込み…実践だ。
どちらも真面目に対峙しているのだけど…こちらの遣り甲斐度や楽しさが全く違うのだ。

ロードバイクを速く走らせる、レースに於いて結果を出すノウハウ等、自らが体験したことを
将来ある若手に伝え、自分が成しえなかったことを実現して欲しいとこの頃思うようになった。
そんなタイミングで社長からは、ウチで店長をしてみないか?と。 2012年10月

悩むことはなかった、前記のように自らの将来に前向きに努力する人と接するほうが楽しいから。
そしてWAVEは、大きく成長してゆく可能性の中、必ず人を採用し育成していく必要があること。
これは自分が望んでいたことなのだから、WAVEを成長させることが自分が成長する機会なのだと。

今まさに、かつてないスポーツバイクのブームが押し寄せている。
多くの人が関心を持ち、スポーツバイクを当たり前に楽しむ時代を迎えようとしている。
単なるバイク専門店をするために店長になったわけではない、バイクを接点に多くの方の楽しさを実現する
サポーターであり、お客様同士であったり取引先であったり、人と人が行きかうハブとしての役割や
コーディネーターとしても関わりたい。それには自転車業界内でとどまることなく多様な業界と
接点をもつことだとも思う。いろんな、業界とジョイントして楽しいイベントをやりたいとも思考えている。
自分の能力は限られているので、多くの仲間を増やしスタッフを育成し実現してゆきたい。

いずれ若きスタッフが成長し、WAVEを背負ってゆくこととなる。
自分の役割と責任を終えた近い将来には、緑に囲まれた吉備高原に小さなショップを営み余生を過ごす…夢は果てしない。
生れてきた証は何なのか…自分は何を残せるのだろうか…。

生死に関わるような交通事故を体験したことがある…頸椎骨折など、運が悪ければこの世にいなかったと思う。
この時、リスペクトする先輩からの一言が今でもリフレインする。
「生かされているということは、おまえにはやるべきことがあるはずだ」と。

多くの方の縁が繋がり、今ここにいる。
そのことを忘れず日々精進してゆきますので、今後ともWAVE BIKESをよろしくお願いします。
ありがとうございます。



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