耐久レースを走って…思う

2012-05-09 06:51

塾長の独り言

レースやイベントでのマナーとは

バイク愛好者が増加した昨今、集団走行の基本を知らなのだろうと思う人が目立ちますね。
サイクリングタイムから良い記事を転載します。


ほとんどのライダーは何らかの形で集団走行や隊列走行を行ったことがあるだろう。通常、隊列走行では順番に一人ずつ先頭に出て走行し、風を受ける。しかし、多くのライダーは隊列走行における最も重要な法則に気付かずにいる。何故なら、その法則はあまり語られることがないからだ。法則の多くは、正式な集団走行ではない場合にも適用される。この記事では、隊列走行と集団走行のエチケットについて、「語られなかった物語」を話すことにしよう。

集団走行のエチケットは、集団の速度を一定の高さで維持し、事故を避けるために設定されている。隊列走行の基本的な目的は、走行の効率を上げることだ。つまり、集団走行によって集団内のメンバーが一人で維持できる速度より高い速度を維持する。誰かの後を走行すると、約30%楽に走れることで、この効率は達成可能なのだ。2番目に大事な目的は、ライダー同士が互いに接近して走行する際に生じうる事故を防ぐためだ。

しかし、多くのライダーは集団走行の目的は基本的に効率を上げるためだ、ということを忘れているようだ。よくあるミスを説明するために、次に挙げる状況に身に覚えがあるかどうか検証してみよう。

一列の隊列で走行中の自分を想像してほしい。その中で、あなたは3番目のライダーだとする。あなたの前を走るライダーの後輪は約30cm離れていて、あなたはドラフトの恩恵に与っている。

突然、あなたの前にいるライダーが先頭に立って風を受け始め、150cm離れてしまったとする。この先頭のライダーが突然加速したので、差が開いたのだ。あなたはそれに気付き、差を詰めるために一生懸命ペダルを踏む。あなたの後にいるライダーも同様だ。つまり、隊列にいる全てのライダーが加速を強いられ、隊列はアコーディオンのように伸び縮みをすることになる。

その後、それまで先頭にいたライダーが、だんだん横へ寄っていく。あなたは、自分の番なのか、先頭のライダーが少しふらついているだけのか、どちらなのだろうと考える。長い間が空き、やや減速したところでようやく、あなたは自分が先頭で引く番だと理解する。そして、先頭で引く役目が終わった時、横によけて後のライダーに先頭の位置を引き継ごうとすると、その前まで先頭にいたライダーが、まだあなたのすぐ横にいた。彼は、まだ隊列の後方まで戻っていなかったのだ。

ほどなく、あなたは先頭で引くのに疲れ始め、徐々に減速する。ようやく、安全に横へ移動できるようになったのだ。そして、あなたの後方にいたライダーは、急に加速する(それまでに減速していたため)。開いた差を詰めようとして、また同じシナリオがまた繰り返される。


ここで、これまでなかなか「語られなかった」隊列走行の7つの法則を紹介しよう。

1. 先頭で走行する時は、速度を一定に保つこと。上に挙げた例では、隊列走行中のライダーは常に差を詰めるために走行していた。隊列はアコーディオンのようだった。結局、この差を詰める努力を続けることが、隊列にいるライダーを疲労させてしまう。

この問題を避けるために、先頭に立ったライダーは、自分の番が来る直前にサイクルコンピュータで速度を確認しておく必要がある。そして、そのスピードを時速でハーフマイル(または1km)の範囲で維持する。もし、隊列の速度を上げる必要があれば、先頭で数回ペダルを回すまで待つことだ。そして、徐々に加速する。徐々に加速することで、差が開くのを防ぎ、あなたも、あなたの後方を走るライダーも疲労せずに済む。隊列走行は、誰が先頭で最速で走行できるかを競うものではない。隊列走行の目的は、高い平均速度を維持し、ライダーの負担を均等に分配することなのだから。

2. 先頭での走行を終えたら、素早く、安全に横へ移動すること。上の例では、先頭のライダーがゆっくり横へ移動したため、彼の先頭での役割が終わったのかどうかがはっきりしなかった。もっとわかりやすい動きで横へよけることで(安全を確かめた後)、隊列走行をよりスムーズに維持することができるだろう。肘で軽く合図することで、後方のライダーに次に彼の番だと知らせることもできる。

3. 先頭で引いた後は、すぐに減速すること。この法則は感覚的に理解できそうなものだが、実際は守られない場合が多い。横へ移動したらすぐに減速し(ペダリングを弱める)、次のライダーが先頭から下りてきた時に、あなたにぶつからないように、またはそのライダーがあなたが道を空けるのを待たなくてもよいようにしなくてはならない。もちろん、減速し過ぎて、あなたの後でまだ隊列に戻っていないライダーの後に回ってしまわないように。

4. 先頭にいる時には、突然ダンシングを始めない。突然立ち上がると、あなたのバイクのリアホイールが僅かにバックする。たったこれだけでも、後方のライダーがすぐ近くにいる場合には、事故につながることもある。もし、ダンシングをする必要があれば、まず後方を確認して、後のライダーが近すぎないかを見る必要がある。その後、スムーズな動きでダンシングに移る。

5. 先頭にいる時には、下りでペダリングを止めないこと。また、スムーズな緩いカーブの時には、ブレーキをかけないこと。緩いコーナーでブレーキをかけると、あなたは減速するが、後方にいるライダーはあなたのスリップストリームに入っているため、あなたより速いスピードで下っている。そこで事故が起こり得るのだ。

6. もし、隊列の後方にいて休憩が必要であれば、前から下りてくるライダーにその事を告げ、彼があなたの前に入れるようにすることで、差を詰めるために前を追わなくて済む。

7. コミュニケーションを取る。もし、誰かが多く引き過ぎていたり、先頭で引く時間が短い場合には、そのことを知らせる必要がある。上手く機能している隊列走行は美しいものだ。レースでも、最後まで生き残る可能性が高くなる。

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