6/11~12、長野県木祖村で開催された全日本学生選手権　個人ロードレースに岡山大学自転車競技部 監督として参加してきた。
大学生にとって、インカレに並ぶ大きなタイトルである学生選手権、誰しもが優勝したいと狙ってくる大会だ。

木祖村にある奥木曽湖の外周を回るコース、1周9㎞で微妙なアップダウンがありここを20周+近くの丘に登り頂上ゴールというドSな設定だ。

選手は180名近く、うす暗いトンネルあり6mほどの広くない道もありデンジャラスなコース。

日曜日のレース前に、土曜は女子と地元長野県の県ロードが行われる。なので、レース前にコースを実走しポイント確認とチェックを行った。

早朝3時起床、4時にエース萬谷選手をピックアップし岡山を出る。順調に東へ向うが高速の掲示板に何やら重要事項が…
『吹田~大津、集中工事により通行止め』????
何~~それって、まともにNGじゃん。
名阪国道にルート変更、鈴鹿行きじゃあるまいし、かなりの遠回り。
結局6時間くらいかけて、木曽村に到着。

信州らしい雰囲気の中、慌ただしくロードを組み立てて3周ほど回る。
ちなみにLAPは16~17分あたりだった。

女子レースは学生+一般も参加OKのようで、昨年のチャンピオンであるニールプライドの樫木さんと、2014年インカレチャンプのBH合田さんがエントリー。
どちらも縁がある選手、活躍を期待せずにはいられない。

今回は樫木さんの補給担当でサポート、重要な仕事なのでちょっと緊張した(笑)

レースは11周+丘の100㎞、1周目のLAP14分台で戻ってきた。なかなかのペースだと思う、前記した試走時のペースと比べてもなかなかだと思った。
2周目、なんと合田さんが遅れてる??40秒ほどの遅れで戻ってきた。トラブルか?(パンクだったらしい)走りは大丈夫そうだが、あまりに早すぎる遅れに前は集団で万事休すか…数周うちに最大1分30秒くらい遅れたが、メイン集団が減少しペースが落ちてきたこともあり、次第にタイム差が詰まってくる。単独で15分あたりで走行し続けるのはかなりのパフォーマンスだと思われるが、淡々とペーシングできるあたりが合田さんの強みだと思う。自らのマネージメントに優れる。

気づけば前は優勝候補の梶原選手と樫木さんの2人となる、追う合田さんとメインから遅れた慶応大の選手と協調して先行する2人に追いつき、4名による勝負の行方は?

傍目からは判断できないが、レース展開から梶原・樫木有利?樫木さんもレース展開は無駄がなく傍目から疲れを感じさせないクレバーな走りだ、しかし登りは合田さんの優位がささやかれている。ただ今日は単騎で序盤に追いかけた代償があるか?ゴールの丘で待っていたら、今年筑波大1年の梶原選手が笑顔で現れた。さすがにジュニア世界選ロードでメイン集団で走る実力を見せつけた。
2位3位に合田さん、樫木さんが僅差でゴール。

前半は14~15分台のLAP、終盤は16分台へ落ちたが女子数名で立派なペースではないか、望むならもっと多くの選手がいたら…ロードレース、あまりに非情な勝負の世界に惹かれる人は少ない、でもまだまだ広報ができるんじゃないかと思う。
だって純粋にカッコええよ、もっと女性がロードレースに挑戦できるようにフォローしてゆきたいと感じたレースだった。

レース後、メインの明日へ向けて早々に会場を後にした。

つづく